③十の説き分け

前回、親神(天理王命)様には「元の神」と「実の神」という二つの側面があることを確認しました。今回は、親神様の具体的な守護(働き)について体系的に見ていきましょう。

火と水

天理教で親神様というとき、具体的には次の二神を指しています。
くにとこたちのみこと:体内では「潤い」、世界では「水」の守護
をもたりのみこと:体内では「温もり」、世界では「火」の守護

はじめに、火と水を司るこの二神によって、この世と人間を創めようという決定がなされました。しかし当然のことながら、自然の摂理や人間の身体にはいくつもの機能が必要となります。そこでまずはその元となる道具(生き物)が集められました。

道具衆

集められた生き物たちには、それぞれに神名と果たすべき役割が授けられます。

くにさづちのみこと:体内では「皮膚」、世界では「繋ぎ」の守護
月よみのみこと:体内では「骨、筋肉」、世界では「突っ張り」の守護
くもよみのみこと:体内では「消化」、世界では「水気上げ下げ」の守護
かしこねのみこと:体内では「呼吸」、世界では「風」の守護

たいしょく天のみこと:出産にて「胎縁を切る」、世界では「切る」守護
をふとのべのみこと:出産にて「子を引き出す」、世界では「引き出す」守護

いざなぎのみこと:男性の雛形
いざなみのみこと:女性の雛形

十全の守護

このように親神様は、「元の神」として天地創造のときにそれぞれの役割である守護(働き)を明確にされただけでなく、「実の神」として今この瞬間も私たちの体内や自然界においてその守護を継続されているのです。

ここで大切なことは、「十の神々がおられる」ということではなく、「親神様の守護は十全である」ということです。なかなか掴みにくい感覚かもしれませんが、どうぞそのようにご理解ください。

私たちの身体には約60兆個もの細胞があるといわれていますが、それらが絶妙なバランスで形成され機能しているのも、全てはこの十全の守護によるものなのです。

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